東北ILC推進協議会では、5月20日(木)に、令和3年度総会をオンラインで開催しました。
当初は、会員の皆さまにもご参加いただく予定でしたが、新型コロナ感染症拡大の状況を考慮し、議決権行使書を事前に提出していただいたうえで、オンラインでの総会、講演会開催としたものです。
【総会】
総会の冒頭で、達増拓也岩手県知事、佐野好昭宮城県副知事をはじめ、首長、団体の長の皆さまから、ILC誘致に向けたメッセージをいただきました。
両代表及びメッセージをいただいた役員の皆さま(代理の方を含む)
続いて、大野英男共同代表(東北大学総長)の開会あいさつでは、「米欧のILC日本誘致支持が明確になる中、政府への働きかけを強化したい」と述べました。
総会では、次の3議案について審議いただきました。
第1号議案 令和2年度事業報告並びに決算について
第2号議案 令和3年度事業計画(案)並びに予算(案)について
第3号議案 国際リニアコライダーの日本誘致に関する決議(案)について
230会員のうち、過半数を超える221会員から議決権行使書の提出があり、提出のあった221会員全員から第1号~第3号議案にご賛同いただきました。
これにより、第1号~第3号議案が原案どおり承認されました。
【講演】
高エネルギー加速器研究機構(KEK)機構長の山内正則氏を講師に迎え、「ILC日本誘致への取り組みについて」と題して、素粒子物理学においてILCがなぜ必要なのか、ILC実現に向けた最近の国外、国内の動き等を紹介いただきました。
現在、加速器の技術課題については、技術準備文書が策定され、専門家による評価を受け、検討結果をまとめたILC準備研究所の提案書が近日中に公表予定であること、今後は、その提案書をもとに、ILC国際推進チームでは世界の関連研究機関とILC準備研究所における役割分担の議論を進めていく等の説明がありました。また、今後、KEK、国内の研究者の役割として、特に国内において一般社会や他分野の研究者の理解を得る活動を強化する旨も話されました。
講演する山内機構長
最後に、高橋宏明共同代表の閉会あいさつでは、「ILC議員連盟、一般社団法人先端加速器科学技術推進協議会(AAA)、KEK、研究者の方々と連携して、ILC誘致実現に向けて活動を強化したい」と意気込みを述べました。