用語解説
国際リニアコライダー(ILC)
International Linear Colliderという次世代の大型の衝突加速器(直線型)で、「ILC」の略称で呼ばれる。
ビッグバン
宇宙誕生の直後に起きたとされる爆発的な膨張により、現在の宇宙が形成されたという宇宙論(Big Bang)。
ILCでは、この状態を再現して高エネルギーで出現する素粒子の測定を試みる。
( ILCにより遡るのは、宇宙誕生後の1兆分の1秒後の状態。この時点でビッグバンは終了しているが、まだ高温(超高エネルギー)状態を保っており、素粒子同士がぶつかって消滅したり、高エネルギーから素粒子が物質・反物質 対で発生する、という状態が続いていたと考えられている。)
CERN
スイスのジュネーブ郊外でフランス国境近くにある世界最大規模の素粒子物理研究所「欧州原子核研究機構」のこと(「CERN」の略称は設立準備組織のConseil Europeen pour la Recherche Nucleaireの頭文字に由来)。円形型の大型加速器(LHC)がある。
LHC
Large Hadron Colliderの略称。円周27kmの大型の衝突加速器。 LHCでは、3つのクオーク(素粒子)の結合により成り立っている「陽子」同士を衝突させて実験を行っている。